中国語翻訳者として安定的に稼ぐために

以前はこのブログ(以前のブログも合わせて)にメッセージをくださる方というのは、将来的に中国語翻訳者を目指している方が多かったのですが、最近は少し変わってきました。

最近メッセージをくださる方で増えてきたのは、すでに翻訳者としての一歩を踏み出している方(トライアルは合格済)、以前翻訳者として仕事を少ししていたけれど稼げなくなったために他の仕事に変わられた方など翻訳経験のある方からのお問い合わせです。

 

質問の多い内容としては、

・翻訳者として仕事を始めたけれど、仕事が来ない。

・以前翻訳者をしていたけれど、稼げずに結局辞めてしまった。

・単価の低い仕事や自分の苦手な案件ばかりでやりがいがない、思っていた仕事と違った。

・翻訳者としてどのように仕事をすれば収入をあげることができるのか分からない。

・専門分野を持たないとこれからは厳しいのか・・・。

というものでした。

 

今日は、私自身のこの3年間の仕事のやり方(安定的に稼ぐために経たステップ)について少し書こうと思います。

※あくまでも私自身が歩んだ道ですので、王道ではありませんし、正しいとも限りません。参考程度にお願いします。

第一段階(仕事を得ることに注力)*1年目~2年目

1年目はとにかく登録先を増やし、特許分野、金融分野、医薬分野、マニュアル、法規など仕事を選ばず(翻訳もチェッカーも校正もやりました)、いただいた仕事を頂いた値段でやっていました(単発案件が多かったです)。この時期は、とにかく経験を積むことに重点を置いて1件1件の仕事に対応していました。案件の内容は様々な分野に及んだので、決して効率的とは言えず、毎回頂いた案件に関する勉強をゼロからしていました。

2年目からは少しずつその翻訳会社のレギュラー案件、長期案件の依頼を頂けるようになり、自分の収入もある程度安定してきました。同時に、新しい翻訳者のトライアル添削や新人翻訳者の訳文チェック、新規顧客や重要顧客の案件などを任されるようになってきました。

第二段階(自分の専門分野の決定)*3年目

2年目まではとにかくいただいた仕事を分野にかかわらず受けてきたのですが、3年目からは少しずつ自分の得意な分野・専門にしたい分野へ仕事をシフトしました(翻訳会社に訪問した際にアピールしました)。そのおかげで、自分の知識が生かせる分野の仕事が少しずつ増え、翻訳スピードも上がってきたのがこの時期です。(処理量が増えて収入もアップしました)

一般的には専門分野というのは、金融、医療、特許、法律などで分けられることが多く、質問を下さる方の多くからどの分野を専門としたら良いですか?と聞かれます。

私の場合は、少し一般的な専門分野とは異なり、「自動車」というキーワードから派生する翻訳物、「自動車ニュース」「自動車分野の特許」「自動車分野のIT関連技術(IoVなど)」「自動車分野の法律法規」「自動車分野の新エネルギー」など様々な分野に跨がって仕事をしています。

私の仕事の分野はニュース、特許、IT、法律、エネルギーとさまざまですが、どの分野でも「自動車」の知識がベースになっており、そこから色々な分野の知識を+αすることで仕事ができています。

 

少し前までは、中国語翻訳の仕事もまだまだ少なく、翻訳・通訳・講師と色々な仕事を組合せながら収入を確保している翻訳者さんも多くいらっしゃいました。今は、有りがたいことに中国語案件も以前より多くなりましたが、それに伴って中国語翻訳者の数も増加しています。

先日翻訳会社さんからいただいた資料によると、中国語翻訳者として登録されている方の登録分野で圧倒的に多いのが「一般ビジネス」だそうです。つまり、専門知識が無くてもある程度対応できる案件はできますよという方は多くいらっしゃるということになります。

これから仕事を始めたい、収入を上げたいという方が「一般ビジネス」分野のみで収入を上げることは難しいと思います。いずれかのタイミングで自分の専門と言える分野を作っていくことは今後避けては通れない道ではないかと思います。「じゃぁ、どうやって専門分野を決めれば良いの?」と言われると思います。もちろん、最初からこの分野で自分は頑張りたいというものがあればその分野の勉強をしっかりとして自分で営業を掛けるという方法もあると思います。ですが、私もそうだったのですが、最初から今のような仕事の仕方を思い描いていた訳ではありません。翻訳会社から「この分野をやってみませんか?」というお誘いがあったり、何となく「この分野の仕事の依頼が多いな・・・」という、自分の専門分野を作る何気ないチャンスが沢山あります。そのチャンスを自分のものにできるか、その点も大事な力だと思っています。

私の友人も法律関連の翻訳者を目指してこの世界に入りましたが、今は色々なご縁などもあり全く違うゲーム翻訳という世界で活躍されています。

私も特許翻訳者として、様々な特許の翻訳をしたいと思ってこの世界に入りましたが、今は自動車関連の案件(特許を含め)を中心に仕事をしています。

目の前にチャンスが来たときに、そのチャンスをしっかりと掴めるかどうかいうことはとても大きなポイントだと私は思っています。

 

 

 

 

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中国語翻訳者として安定的に稼ぐために” に対して1件のコメントがあります。

  1. 小桜 より:

    いつも実践的な情報を継続してパックしておられてすごいです。
    こちらの記事で、ブログを紹介させていただきました。事後承諾になってごめんなさい!
    https://idaaya.com/professional-translators/

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